2種類の親近効果

恋愛心理学の実践

投稿日: 2012年05月18日

最終更新日: 2014年11月11日

類似性と相反性

恋愛心理学では、親近効果は2種類あると言われています。

1つ目は「類似性による親近効果」というもの。

2つ目は「相反性による親近効果」というものです。

この2つは正反対の性質のものだそうですが、どちらも異性と付き合う場合には重要なものであると考えられています。

「類似性による親近効果」とは、自分と似ている人に親近感を覚えると言うことです。

異性と交流していく上で、共通点が多いことや考え方が似ていることで、「自分と合っているなぁ」「この人となら話しが合うし、付き合ったら長続きしそうだなぁ」と感じたりしたことはありませんか?

それこそが「類似性による親近効果」なのです。

「相反性による親近効果」とは、自分とは逆の考え方、相反する考え方をする人に親近感を覚えると言うことです。

自分にないものを持っている人に魅力を感じたり、生きている世界が違うなと感じる人に魅力を感じたりします。

お互い、自分にないものを持っている人と仲良くすることができれば、二人の人生はより豊かなものになるでしょう。

最初は類似性、後から相反性

一般的に、付き合いたてのカップルの場合、「類似性による親近効果」の方が重要と考えられています。

ある程度長期間付き合ったカップルの場合、「相反性による親近効果」の方が重要であると考えられています。

付き合う前に相反性を重視しすぎると、そもそも意見が合わない・趣味が合わない・考え方が合わないと感じてしまい、交際そのものが始まらない可能性が高いです。

ある程度長期間付き合ったカップルが、お互いに類似性を求めていると、飽きてしまいます。

この考え方によれば、「付き合い始めは自分との共通点が多く、話しが合いそうだったが、実際に付き合ってみると、最初は気付かなかった魅力に徐々に気付いていく」という関係が理想であると言われています。

最初は自分と考え方などが似ている異性と交際するようにし、付き合いが長くなってきたらお互いにないものを尊重し合うようにすると良いでしょう。

相反性による親近効果の重要性

自分とは違う考え方を「魅力」と考えるのか、それとも「間違い」と考えるのかが分岐点となります。

自分とは違う考え方を受け入れるということは重要ですが、自分自身の考え方を変化させたり順応させる必要がありますので、労力がかかります。

自分と同じ考え方に束縛する方が、自分が変化する必要がないので、ラクです。

しかし・・・

価値観の不一致をどう考えるか

長期間付き合ったカップルが別れる原因の代名詞に「価値観の不一致」というものがあります。そのようなカップルは、

「あの人とは価値観が合わない」
「自分が好きなのに、相手が好きになってくれない」
「自分にとっては大事なのに、相手にはそれが伝わらない」

と嘆きます。ですが、そもそも価値観なんて、一致させる方がナンセンスなのです。

10人いたら、10通りの価値観があるのが当然です。お互いの違う考え方を尊重し合えてこそ、素敵なカップルになれるのではないでしょうか。

「あなたの考え方、素敵だね」
「君の考え方、僕の考え方と違ってユニークだね」
「そんな考え方もあるんだね。色々な考え方があって楽しい」

といったように、お互いの考え方を尊重し合った方が、世界が広がっていきませんか?

どちらか一方の考え方を押し付けるというやり方は豊かさを育みませんし、ストレスの原因にもなります。

別の言い方をすれば、お互いどちらか一方の考え方しかできなくなってしまいますので、将来が閉塞されてしまいます。

そうならないためにも、自分とは違う相手の価値観や考え方を積極的に受け入れ、長期にわたって恋愛関係を維持できるようにしましょう。

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