障害があるほど愛が燃え上がる?-ロミオとジュリエット効果-

恋愛心理学の実践

投稿日: 2013年08月30日

最終更新日: 2014年11月20日

ロミオとジュリエット効果とは何か

ロミオとジュリエットと言えば、シェイクスピアの有名な作品ですが、この考え方を心理学に当てはめた考え方が「ロミオとジュリエット効果」です。

すなわち、ロミオとジュリエットのように、障害があっても健気に愛し合い、なんらかの障壁を一緒に乗り越えようと協力する方が愛が深まるという考え方です。

今回は、ロミオとジュリエット効果を実際の恋愛にどのように活用すればいいのかについて考えてみたいと思います。

ピンチはチャンスに変わる

上辺だけ見たらピンチにしか見えない状況でも、考え方を変えればチャンスに変わります。

ピンチはカップルにとって危機的状況ではありますが、それを一緒に回避しようとする団結力が生まれやすい状況であると考えることもできます。

危機的状況にでもならなければ考えもしなかったことを2人で一生懸命考え、どうにか回避する方法をひねり出そうと努力します。役割分担して回避するならば、チームワークも生まれるでしょう。

このような現象はピンチであるが故に発生するものであり、何の問題もないカップルは考えもしないことです。

ピンチになったからと言って慌てふためくことなく、冷静に2人で回避策を練る行為は、2人の距離を急接近させるチャンスでもあるのです。

2人の間に障害があっても恋愛は深まる

例えばカップルの親が2人の交際に猛反対していたとしても、逆にそれが原因で愛が深まるという現象が起きます。反対されると反発したくなりますし、どうにか親に認めてもらおうと努力するようにもなります。

カップルには乗り越えなければならない共通の壁があったとしても、それを超えるべく一緒に努力することで、追い風にすることができるということです。

この例は、親だけでなく周囲が反対しているような状況にも当てはまります。周囲が反対すればするほど当事者同士の感情は燃え上がり、愛を深めていきます。

それこそが「ロミオとジュリエット効果」であり、その効果は心理学者による調査でも実証されています。

目標を達成できたら経験になる

2人の努力によって何らかの障害を乗り越えることができれば、「2人で障害を乗り越えることができた」という経験が生まれ、次に何らかの障害が発生しても、「また2人で乗り越えることができる」という自信も持つことができるようになります。

「あれだけの障害を乗り越えたんだから、次もきっと2人なら乗り越えることができるはずだ」

とお互いが考えることができれば、2人の関係性は盤石なものとなっていきます。

そもそも結婚して夫婦生活を何十年も続けるためには、いくつもの障害をクリアしていく必要があります。それには、2人の協力が不可欠です。

障害があっても2人で乗り越える、というのは、結婚前だけでなく結婚後も大切な考え方であると言えます。

最初は小さな障害でもかまいません。2人で一緒に乗り越えることが大切です。1つ1つの障害を(些細なものでも)クリアすることで経験が生まれ自身がつき、2人の愛は深まっていくでしょう。

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