街で偶然出会った男性に一目惚れしてしまった体験談

モテる男

投稿日: 2017年01月23日

最終更新日: 2017年01月23日

第一印象は男性なのに綺麗な人でした

その人に出会ったのは、私が大学院に籍を置いていたときです。

私は当時地方在住で、大学院には、月に一回特急列車で、3時間をかけて通っていました。

そのころ、電車に乗ると必ずと言って良いくらい出会う人がいました。

長身のいかにもやさしげな笑顔の素敵な人で、目線があうとなんとなくあいさつをしていました。

男性なのに、雰囲気は、綺麗という言葉がぴったりくるような人で、長身なのでとてもめだちます。

いつも少し年配の女性と二人連れで、電車のなかを巡回してました。仕事だったのでしょう。

整った容姿とやさしげな雰囲気になんとなく安心感をおぼえ、出会うのが楽しみでした。

第一印象が良かった人と会えるのは楽しいものです。

生活環境も変わり会えない時期が続きます

見たこともないくらい綺麗な人という印象のやさしげな人でしたが、大学院を修了してしまうと、定期的に特急列車にのることもなくなり、その人に再会する機会はあまりありませんでした。

ところが、あるとき、東京都心を歩いていたときです。

人込みのなかからその人が現れるではありませんか。

こっちきてといわれて、ついていくと職場に案内してくれました。

不思議な経験でしたが、不思議だけれど現実ということで、なんら疑問なく、職場をみせてもらい、その後一緒に並んでしばらく歩きました。

並んで歩けるというそのことがなんだか楽しくかったのが、記憶に残っています。

そのときは、同じように背のたかい、同僚も一緒でした。

なぜ再会できたのかわかりませんが、いつも偶然会えていたので何も疑問に思いませんでした。

さらに会えない日々が続きます

その後しばらく、私が家にこもっていたこともあり、その人とはまったく会う機会がありませんでした。

素敵な人とはいえ素敵すぎる人です。

優しくて感じの良い人とはいえ、連絡先を交換したわけでもなく、名前をきいたわけでもなく、現実に付き合うことが可能な相手という認識もありませんでした。

日常生活のなかで実際に会う機会のある人とのつながりを大切にすることに精一杯でこの出会いを発展させるにはどうしたらよいかなどとは考えたこともありませんでした。

多事多難で恋愛どころではない気分だったということもあります。

そもそも特急列車の中で出会った人なのですから、同じ場所にいかなければ、そんなに会える可能性はなかったのです。

奇跡の再会で恋におちて

ですが、奇跡の再会がまたも訪れました。

その人とよく出会っていた路線の町をあるいていたときです。

人込みの中からまたもその人があらわれました。

このときとても不思議なのですが、私は、その人に、苦しい胸の内を打ち明けていました。

その人は、背中をむけたまま、黙って何時間も聞いていました。

私は、同じ部屋の中にその人がいることをとても快く感じていました。

人と一緒にいることがこんなに心地好いことだとは、と感じていたのです。

少しずつ打ち解けてゆく感覚はなんともいえないものでした。

その人が私の境遇をとても心配してくれていたのは明白でした。

これを恋と呼ぶのかどうか知りません。でも私は、いまでもその人のことが好きです。

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