自分を知れば前向きになれる
投稿日: 2012年05月17日
最終更新日: 2014年11月11日
アイデンティティとモラトリアム
見出しに難しそうなカタカナが二つ並んでしまいました。
今回の記事は、このアイデンティティとモラトリアムについて理解し、今後の恋愛や人生に役立ててもらおうというのが主な目的です。
心理学者のエリクソンという人が、このアイデンティティとモラトリアムという考え方を提唱しました。
アイデンティティとは、自己同一性と訳されることが多い言葉です(サッパリ分かりませんね…笑)。
意味は、自分はこういう人間であるということを認識すること、本当の自分を認識することです。
アイデンティティの確立
高校生から大学生ぐらいの年代で、このようなことを考え始める人が多いですが、完全に自分自身を認識している人はごく少数しか存在しないそうです。
青年期になると、自分は何をするために生まれてきたのか、どのような仕事をするのが一番向いているのか、といったことを考え始めます。
より客観的に自分のことを考えることができるようになり、徐々にアイデンティティが確立していきます。
これを読んで下さっている方は、今まさに「自分とは何か」を考えている時期の方が多いのではないでしょうか。
まだ青年期を迎えていない方は、これからこういうことを考えて大人になっていく事になるので、予習として考えてみて下さい。
もうすでにアイデンティティが確立されている状態にある人も、ますます磨きをかけていって下さい。
モラトリアム期
アイデンティティが確立しておらず、思い悩んでいる状態をモラトリアム期と言います。
モラトリアムとは、「執行猶予」と訳されることが多い言葉で、モラトリアム期は社会的な義務や責任から逃れたいという願望が強く、アイデンティティを確立するまでの準備期間であると考えられています。
モラトリアム期が異常に長い人のことを、モラトリアム人間などと言ったりします。
そのような人はいつまでたっても自立しようとせず、社会的責任を負わず、精神的にも不安定な人が多いです。
人はこのモラトリアムに期間に自分とはどのような存在で、どのような使命を持って生まれてきたのかを認識し、自分の長所・短所について自覚し、社会的な責任を負えるような存在にならなければなりません。
蔓延するアイデンティティの混乱
アイデンティティの混乱とは、アイデンティティを認識することができずに、思い悩んでしまう状態を言います。
典型的なアイデンティティの混乱の症状としては、やるべきことを先延ばししたり、人目を気にして自分を表現できなかったり、社会の仕組みを理解していなかったり、などといったことがあげられます。
上記の症状が自分に当てはまるなと感じた人も多いのではないでしょうか。ですが、安心して下さい。誰だって、多かれ少なかれ、アイデンティティの混乱は存在するものです。
完璧な自信を持っている人など、この世に存在しないでしょう。完璧でなくても良いのです。誰でも未完成な人間であると割り切れば、自分にも自信がついてくるはずです。
過去の自分を褒める
過去の自分を振り返ったときに、後悔ばかりが目立つでしょうか?
確かに、悪い思い出、ああすれば良かったな、といった記憶は濃いもの。
ですが、自分を褒めてあげたくなるようなサクセスストーリーもあるはずです。
過去の自分を褒めてあげることで、今の自分に自信がついてきます。
後悔したくなるような過去があるのは誰だって同じです。
その過去の失敗があるからこそ、今のあなたが存在するのです。
過去の失敗に縛られることなく、自信を持って「今」を生きていくことで、あなたのアイデンティティは確立されていくことでしょう。