「相手のことが分からない」と悩む男性、「分かってくれない」と悩む女性
投稿日: 2017年01月30日
最終更新日: 2017年01月30日
恋愛は、あらゆる人間関係の中でもっとも相手を知りたいと思う感情
よく恋愛において「女って何考えてるか全然わかなんねー」とか、「男の人ってどうしてああなの?」という言葉を聞きますよね。
そりゃお互い分からなくて当然なのです。そもそも他人同士、恋人でも親子でも友達でも完全に分かり合うなんて無理なのです。
恋愛は、友情などそれ以外の人間関係と比べると心身共に圧倒的に相手のに近いところに踏み込む行為ですし、どんな人間関係よりも相手を知りたい、相手に分かってもらいたいと思う感情です。
その気持ちが空回りして、相手がわからないと悩んだり、どうして分かってくれないのかと怒ってみたりするのです。
分かって欲しい、分からないと思うのならば、それなりに努力をしなければいけないのです。
日本には「以心伝心」という美しい言葉がありますが
日本には「以心伝心」という言葉があります。そしてそれが日本人の性質でもあり、また美徳であるとされています。
しかし、そんな簡単に相手の考えていること、感じていることが手にとるように理解できるものでしょうか?
いくら恋人とはいえ、かなり難しいことであると思います。何年も生活を共にしてきた夫婦だって、何十年たったって相手に驚かされることがあります。
知っているつもりだったけれど全然わかっていなかった、そんな体験は珍しくありません。
とにかくどんな関係になろうと、完全に相手を理解する、してもらうなんて無理なのです。
つまり、「以心伝心」は幻だと考えた方がいいのです。特に女性は男性以上に「以心伝心」を過剰に期待している人が多い気がします。
「以心伝心」は幻でもできることがあります
「以心伝心」は幻でも、相手の考えていることや感情を察知するのがうまい人というのはいますよね。
そういう人はなんとなく感じているのではなく、ひとえに観察眼が鋭い人なのだと思われます。
「○○が好きなんだよね」などという相手の普段の何気ない言動を覚えていたり、ちょっとした顔色や声色の変化に注意を払っているのではないでしょうか。
それを相手への行動に生かすと「マメな人」だとか「わかってくれている」という評価につながるのです。
相手を知りたいなら、とにかく相手を観察しましょう。
一緒に過ごすときにスマホを片手に相手に対峙していて、相手のことがよくわかるわけがないのです。
五感すべてをフルに使って相手は何が好きなのか、嫌いなのか、どうすればうれしいのか、怒るのかを探ってみるべきです。
感情を読みとることが苦手な男性がやるべきこと
特に男性は、相手の感情を読み取ることが苦手だという人が多いようです。
女性は比較的そういったことが得意なので、男性がなぜ読み取れないのかわからないのです。
さて、相手を理解することを男の自分には無理だと思って諦めますか?
男性が彼女に対してやるべきことがあります。それは「言ってくれなければわからない」ときちんと何度でも相手に伝えることです。
自分は察することは難しいから、何かあったら言ってほしいと素直に伝え、そしてコミュニケーションをとって相手がなんでも話してくれるような関係性を作ることです。
以心伝心ができなくても、彼女に「この人は自分を理解しようとしてくれている」と思ってもらえることはとても重要です。感情を読み取ることが苦手ならば、誠実さや熱心さを示せばいいのです。
そんなの面倒、と思うのならば、あなたにとって彼女とはきっとその程度なのです。本当に大切な人なら、きっと理解しあう過程は2人にとってとても大切で素晴らしい経験になることでしょう。